申請者らは、肺動脈性肺高血圧症(PAH)モデルラットに脂肪由来幹細胞(ADRCs)の移植療法を行い、ADRCsが肺に生着し、パラクライン作用で炎症を抑制、PAHの進行を抑え、ADRCs細胞移植療法がPAHの新しい治療法になることを報告した(Life Sciences 2014)。また、PAH症例の肺循環で増加する16種類のmiRNAを見つけ、この中から、特に結合組織病に伴うPAHの血清で上昇する特定のmiRNA-Aを見出した。このmiRNA-Aは肺動脈平滑筋細胞に導入すると、増殖能、抗アポトーシス能を亢進させ、平滑筋細胞の肥厚に寄与していることを報告した(第80回日本循環器学会)。
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