アポ蛋白A-I模倣ペプチドであるFAMP(=Fukuoka University ApoA-I Mimetic Peptide)の末梢動脈疾患への治療応用の可能性を検討するため、下肢虚血モデルマウスと血管内皮細胞を使用し、FAMPの虚血改善効果及びそのメカニズムについて検討した。その結果、FAMPは高脂肪食を負荷したマウスにおける下肢虚血からの回復を、PI3K/Aktを介したNO産生の経路により促進することが明らかとなった。本研究結果より、FAMPの投与は末梢動脈疾患における魅力的な治療戦略となり得ることが考えられた。
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