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2015 年度 実施状況報告書

新規超高速PCR法によるウイルス性気道感染症迅速診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 26860608
研究機関鳥取大学

研究代表者

高田 美也子  鳥取大学, 医学部, 研究員 (50523643)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードインフルエンザ
研究実績の概要

本研究では、一般に成人における急性気道感染症の主要な起炎ウイルスであるインフルエンザウイルスA型、B型、およびその薬剤耐性、さらにRSウイルスに加え近年新しく発見されたヒトメタニューモウイルスを同定できる超迅速診断システムを開発することを目的とする。
方法については、本大学ならびに関連病院で発生したインフルエンザA型、B型、その薬剤耐性ウイルス、RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスについて。ウイルス分離株を用いて従来法のPCRによりウイルス陽性であることが既知の検体を使用し、単一のウイルス迅速診断システムの構築を行う。さらに感度上昇を目指し、検体処理の方法やPCRの試薬の混合割合などを最適化していく予定である。冬季には患者サンプルを採取し多種類ウイルスの同時検出を試みる。
H27の冬季での患者サンプルからは、通常の診療で用いるインフルエンザキットとRt-PCR法との比較検討を行うことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

インフルエンザについては、ウイルス分離株を用い、超高速のPCRプログラムが早期に調整できたことと、臨床検体がたくさん得られたので、キットと比較し従来型のPCR装置での増幅や超高速PCRでの検討が順調に行うことができた。
RSウイルス、ヒトメタニューモウイルスについては現在検討段階である。採取できたサンプル数が比較的少ないため、陰性である可能性も否定できない。それについては今後の検討課題である。

今後の研究の推進方策

抽出した臨床検体について超高速PCRプログラムでの反応系を定める。
今年度末にもう一度ウイルス性疾患の流行時期に可能ならもう少し多くの検体を採取していく。
多施設での検体採取を行っているが、万が一、検討を予定しているウイルスの採取が困難である場合は、当初の予定ウイルスの一部変更を行う。

次年度使用額が生じた理由

H27の基礎的な研究については手持ちの反応試薬が少なからずあり、そちらでまかなっていたことと、H27の秋から本格的に臨床検体の準備に際し試薬等を購入し始めてはいるが、インフルエンザなどの流行も少し遅れ気味であったことから年度末にかけての購入が多くなったため。

次年度使用額の使用計画

冬季に抽出したサンプルの処理を順次処理していく必要があるので、繰り越した予算は今後、適時使用する予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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