・in vitroにおいて、RAW cellにrRANKLを投与し、破骨細胞としてのcell lineを作成した。タバコ煙抽出液(CSE)を投与し、破骨細胞への分化やMMP-9、cathepsin K、RANKのRNA発現は抑制された。タバコ煙の細胞に対する直接的作用は骨吸収を抑制した。 ・平成26年度の喫煙曝露期間を延長して、10ヶ月まで喫煙曝露を行い、骨強度として椎体骨圧迫強度試験、骨質の評価としてコラーゲン繊維走行と配向性を評価した。喫煙期間を10ヶ月に延長したが、骨密度が増加することは変わらなかった。しかし、椎体骨全体の大きさは正常に比べて小さくなった。骨強度は喫煙による差を認めなかったが、コラーゲン繊維の乱れと配向性の低下を認め、長期喫煙によって骨質劣化が起こった。
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