ブレオマイシン(BLM)肺臓炎モデルマウスを用いてWNT10AとTGF-βの発現を評価し、細胞実験ではTGF-β あるいはBLMとWNT10Aの相互関係を評価した。また外科的肺生検が実施されたIPF患者におけるWNT10A発現と予後の検討を行った。 BLMマウスではWNT10AとTGF-βの発現は亢進していた。リアルタイムPCRおよびルシフェラーゼレポーターアッセイではTGF-βによるWNT10AとTGF-βの発現を確認した。WNT10A陽性のIPF患者では予後不良であり、急性増悪発症予測因子であった。 WNT10AはTGF-βを介した線維化に重要な役割を担っており、急性増悪の予測因子になり得る。
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