FGF19/21-βKlotho系は糖・脂質代謝、FGF23/αKlotho系はリン調節に密接に関連するが、CKD患者の特にFGF21/23に注目し、動脈硬化指標、心機能指標、腎予後との関連について検討した。 CKD患者において血中FGF21は、糖尿病、脂質代謝異常と独立して、血管内皮機能、頸動脈プラーク、腹部大動脈石灰化など血管障害と関連することを示した。またFGF21は腎機能、蛋白尿と独立して腎予後を予測する有意な規定因子であり、血清FGF21は、腎予後を予測する有用なバイオマーカーであることが示唆された。さらに血中FGF21は拡張機能と、FGF23は収縮機能と関連することを報告した。
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