トランスサイレチン(TTR)型家族性アミロイドポリニューロパチー(FAP)におけるアミロイド線維形成と分解の舞台である細胞外マトリックスの主要構成細胞である線維芽細胞のアミロイドーシスの病態との関連について解析を行った。線維芽細胞を三次元環境下で培養し、断片化TTR(線維化/非線維化)添加では、線維芽細胞周囲および内部にアミロイド線維が形成および沈着し、経時的にアミロイド沈着構造が複雑化し増大する現象がみとめられ、線維芽細胞が細胞外マトリックス中に拡散したTTR線維を細胞内および細胞周囲に集約させ、TTRアミロイド沈着形態を規定する役割を果たす可能性が示された。
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