アルドステロン産生腺腫(APA)における網羅的遺伝子発現解析から,遺伝子変異を認めないAPA(APA-WT)でKCNJ5変異を認めるAPA(APA-KCNJ5)に比較し,GNRHR(Gonadotropin-releasing hormone reveptor)が高発現していることがわかった.さらに,副腎皮質癌細胞株にKCNJ5遺伝子変異を導入するとGNRHR発現が低下した.APA症例のGnRH刺激試験から,GnRH刺激によるアルドステロン上昇率とGNRHR発現量に強い正の相関がみられた.また,GNRHRが発現するAPA-WTにおいてのみ,GnRH刺激によるアルドステロン上昇が顕著であった.
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