研究課題
HMGA2の発現量を検討したPMF症例において、HMGA2を抑制性に制御するlet7が高発現しているにも関わらずHMGA2も高発現している症例がみられた。そこで、10例ほどのPMF症例を含む40例のMPN症例の骨髄DNA検体を用いて、骨髄性腫瘍で高頻度に変異が報告されている遺伝子約50種類のtarget sequenceを行ったところ、EZH2やASXL1変異のある症例で前述のようなHMGA2高発現症例を認めた。一方、JAK2-TgとEZH2-コンディショナルノックアウトマウス(EZH2-cKO)を交配し、EZH2を除去すると、数か月の経過でHMGA2を高発現する重症のPMFを発症することが報告されている。このマウスモデルの骨髄細胞でshRNAを用いてHMGA2をノックダウンし、移植すると骨髄線維症の表現型が消失または減弱することを確認する実験を遂行中である。
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