全身性核内自己抗原に反応し機能的Foxp3を欠くRDBLSfマウスを作製し、出現してくる自己反応性T細胞の挙動の解析によりトレランスの新規経路について解明した。この新規経路の自己反応性T細胞の検討をしたところ、PD-1やCD200などの一部表面分子と転写因子Bcl-6やHeliosの発現、IL-21産生やB細胞の抗体産生誘導能などの機能面では共通点を有しているが、自己抗原認識、従来のTfh細胞マーカーであるCXCR5が陰性、胸腺分化の点が異なっておりnatural TAH細胞(naturally occurring autoreactive B cell-helper T細胞)と位置づけた。
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