現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
これまでに、喘息群 名の患者が研究参加に同意し、 名が発作時と非発作時の測定を終了した。発作時または非発作時いずれか1回のみの測定を終了しているのは 名である。コントロール群は 名が研究参加に同意し、 名が2回の測定を終了した。1回のみの測定を終了したのは 名であった。喘息群、コントロール群ともに採血、スパイロメーターによる呼吸機能検査、呼気中一酸化窒素濃度測定、呼気凝縮液採取に対する患者および保護者の理解、協力は概ね良好である。一名のみ採血後の迷走神経反射と思われる一過性の気分不良を生じたが、仰臥位での安静により、速やかに症状は改善した。 現時点では検体数が少ないため、血清中および呼気中バイオマーカーの測定を行うことが出来ていないが、 例以上が集まった時点で測定を開始しデータを解析する方針である。 今後、コントロール群の人数を増やすために引き続き説明に努める予定である。また、喘息群においては1回のみの測定しか終了していない患者について、非発作時、発作時の測定のうち不足している回の測定を積極的に行ってゆく方針である。 末梢血中periostin, TSLP, IL-4, IL-5, IL-13, IL-17, IFN-γ, IL-25, IL-33, LTC4を ELISA法により測定する。また、EBC中のIL-4, IL-5, IL-13, IL-17, IFN-γ, IL-25, IL-33, LTC4をELISA法で測定する。
|
今後の研究の推進方策 |
採取出来た検体を末梢血中periostin, TSLP, IL-4, IL-5, IL-13, IL-17, IFN-γ, IL-25, IL-33, LTC4を ELISA法により測定する。また、呼気中のIL-4, IL-5, IL-13, IL-17, IFN-γ, IL-25, IL-33, LTC4をELISA法で測定する。非発作時の患者末梢血中のリンパ球においてCD4+CD25+Foxp3+細胞, CD4+IL-13+細胞, CD4+IL13+IL-4+細胞, CD4+IL-13+IL-17+細胞, CD4+IFN-γ+細胞をフローサイトメトリーにより検討する。 PINら (Pin I et al. Thorax 1992;47:25-29) の方法によりinduced sputum(誘発喀痰)を採取し、ACCUFILTER (Cellometrics Inc., Canada)を用いて喀痰中の好酸球、好中球を算定し、IL-4, IL-5, IL-13, IL-17, IFN-γ, IL-25, IL-33, SAEs特異的IgEをELISA法で測定する。 全年齢の患者における非発作時の末梢血中のリンパ球からCD3+陽性細胞をFACSにて分離し、ダニ抗原(精製Der p 1)単独、ダニ抗原+LPS、およびダニ抗原+DEPの3種類の刺激を行う。刺激後のCD4+CD25+Foxp3+細胞, CD4+IL-13+細胞, CD4+ IL-4+細胞, CD4+ IL-17+細胞, CD4+IFN-γ+細胞をフローサイトメトリーで無刺激のコントロールと比較検討する。
|