研究成果の概要 |
野生型マウスを麻酔下にインフルエンザPR8株および肺炎球菌D39株を経鼻感染し、二次性肺炎球菌肺炎マウスモデルを作成に成功した。肺炎球菌病原因子欠損株を用いた生存率解析において、ΔCbpA, ΔNanA, ΔBgaA, ΔSpxBにおいてマウスの生存率が有意に回復した。またマクロライド系薬によるインフルエンザと肺炎球菌の共感染によって誘導されるTNF-α過剰産生の有意な抑制 (ex vivo)、および生存率の改善傾向 (in vivo)が認められた。本研究によって二次性肺炎球菌性肺炎の重症化に関わる菌側因子の同定と、マクロライド系薬による重症化抑制の可能性について明らかにすることができた。
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