研究課題
結核菌感染マクロファージがネクローシスに誘導されると感染の拡大を起こし、アポトーシスに誘導されると感染の終息をもたらすことが知られており、結核菌感染マクロファージのネクローシス誘導を抑制し、アポトーシス誘導を促進することが可能になれば、結核の有効な治療につながると考えられる。平成26年度、receptor-interacting serine-threonine kinase 3とcaspase 8が結核菌感染マクロファージのネクローシス誘導に関与していることが確認され、平成27年度は、結核菌感染マクロファージのネクローシス誘導に関与している結核菌の病原因子を探索した。結核菌の代表的な病原因子である、結核菌ゲノムのRD1にコードされているESAT-6、CFP-10と結核菌感染マクロファージのネクローシス誘導の関連性を検討したが、明らかな関連性は認められなかった。近年、抗酸菌細胞壁脂質に対する宿主免疫応答が、抗酸菌症の病態に関与していることが明らかになってきており、現在、結核菌感染マクロファージのネクローシス誘導に関連する結核菌細胞壁病原因子を探索している。
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