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2014 年度 実施状況報告書

高活性型ケモカインを用いたCTL誘導型ワクチンアジュバントの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26860775
研究機関近畿大学

研究代表者

松尾 一彦  近畿大学, 薬学部, 助教 (70615921)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードケモカイン / アジュバント / CTL
研究実績の概要

申請者は高活性型ケモカインを用いたCTL誘導型ワクチンアジュバントの開発を目的に研究を推進している。平成26年度は、哺乳類細胞発現システムを用いたケモカインXとその活性増強体の蛋白質作製系の構築を行った。作製した2種類のケモカインの細胞遊走活性をin vitroケモタキシスアッセイによって評価したところ、2種類のケモカインともにそのケモカインの受容体を発現した細胞に対する細胞遊走活性を示した。また、それらの細胞遊走活性を比較すると、高活性体の方が約10倍高い活性を有することを明らかとした。さらに作製した高活性体とモデル抗原であるニワトリ卵白アルブミン (OVA) をC57BL/6マウスの皮内に2週間隔で3回免疫を行い、最終免疫の1週間後に回収した所属リンパ節中のOVA特異的CTLを検出した。その結果、抗原とケモカインを併用投与したマウスではOVA特異的CTLが検出されたが、抗原のみを投与したマウスでは全く認められなかった。この結果から、ケモカインXの高活性体は抗原特異的CTLを効率よく誘導しうることが明らかとなった。
今後は、ケモカインXの高活性体をマウスに投与した後の、樹状細胞やT細胞などの免疫細胞の動態を解析するとともに、がんやインフルエンザに対する治療や予防効果の検討を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究課題の根幹の項目について順調に進行している。

今後の研究の推進方策

おおむね順調に進行しており、今後も当初の計画通りに進行する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Roles of chemokine in immune response induction and their application for vaccine development2014

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiko MATSUO, Takashi NAKAYAMA
    • 学会等名
      Kinki Univ Anti-aging Mini-sypo2014
    • 発表場所
      近畿大学薬学部
    • 年月日
      2014-06-07

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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