近年、ケモカイン受容体XCR1がCTL誘導に特化した樹状細胞に選択的に発現することが明らかとなり、XCR1のリガンドであるXCL1のCTL誘導アジュバントへの応用が期待されている。本研究では、XCL1の構造変異体 (XCL1-CC3) を作製し、XCL1-CC3が野生型XCL1-WTに比べて細胞遊走活性が向上することを明らかとした。また、in vivoにおいてXCL1-CC3は有意にCD103陽性樹状細胞を抗原投与部位に集積させ、OVA特異的CTL誘導を促進した。さらに、XCL1-CC3を併用投与したマウスにおいては非常に強力な抗腫瘍効果が認められた。
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