女性Danon病患者からiPS細胞(iPSC)の作製に成功した。しかし、LAMP2蛋白の免疫染色においてDanon病患者全てのiPSCが染色され、LAMP2陽性、陰性のiPSCに対する検討は行えなかった。 採取したcDNAに対しLAMP2のPCRを行ったところ、Exon6欠損Line(miPSC)と発現Line(ciPSC)を確認することが出来た。miPSCと、ciPSCにおいてiPSC、iPSC由来心筋様細胞に関して検討を行った。心筋様細胞の透過電子顕微鏡での形態評価では、miPSCでDanon病に特徴的な自己貪食空胞の存在が確認出来た。治療候補薬の投与と評価は行うことができず、期限となった。
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