周産期低酸素性虚血性脳症(HIE)モデルラットに対し、Muse細胞、Muse細胞を除外した間葉系幹細胞(non Muse細胞)または生食を投与し、各種臓器における生着確認と行動実験による治療評価を行った。Muse細胞投与群でのみ、投与4週後に受傷脳への生着を確認した。さらにMuse投与群ではnon Muse投与群や生食群と比較して、生後5か月の時点でも運動障害、学習障害、行動異常などについて改善効果を認めた。以上の結果から、Muse細胞は受傷脳に生着し、脳機能障害改善効果をもたらす可能性が示唆された。
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