本研究には55名の児がエントリーされ、NIRSデータ、MRIデータ、発達予後に関するデータを収集した。児に対しては縦断的にNIRS計測を行った。46人の児は3歳時の発達検査が終了した。発達正常群における領域間の機能的結合は受胎週数が増加するにつれ増強する傾向を捉えた。領域別の検討では、受胎26週では側頭部での、30、34週では前頭部での機能的結合が観察された。片側脳傷害を持つ児においては、傷害側の機能的結合が低下していた。全ての児の発達検査の完了をもって、発達良好群と発達不良群に分類し、機能的結合の成熟過程を比較検討する予定である。
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