わが国での早産率は約6%で、早産児は呼吸器障害、神経障害などの合併症を伴うことがある。その原因の約半数に細菌感染や、病理的な絨毛膜羊膜炎(CAM)が認められる。流早産胎盤における Ureaplasma spp.の分離頻度は42%であり、CAMの起因微生物として最も重要な細菌の一つである。 今回の研究でU. parvumは宿主細胞に取り込まれた後、微小管に沿って移動しERまで運ばれた後、ガレクチンの集積が起こり一部のU. parvumがオートファジーによって分解されていた。さらにリサイクリングエンドソームに取り込まれて細胞外へエクソサイトーシスされ、新たな宿主細胞に再感染している事も示された。
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