研究課題
1)ヒト表皮正常メラノサイト(NHEM)を用いて、オートファジー関連因子をRNA干渉法よりノックダウンし、LC3IIとp62を細胞蛍光染色し、共焦点レーザー顕微鏡による発現を確認する、ウエスタンブロット、更に電子顕微鏡によるオートファゴゾームの形成を観察して確認した。同時に、メラニン産生関連遺伝子の発現パターン、メラノソーム合成の低下が観察された、これらの結果より、オートファジー機構がメラノサイトのメラノソーム形成、成熟に関与していると考えられる。2)ヒト表皮正常ケラチノサイト(NHEK)を用いて、培養メラノサイトから抽出、精製したメラノソームを貪食したNHEKにオートファジー関連因子をRNA干渉法よりノックダウンし、同様にオートファジー関連遺伝子発現、オートファゴゾーム形成の変動を検討した。更に、NHEK細胞内メラニン含有量の変化も定性的に測定した。In vitro実験系でケラチノサイト内で、リソソーム関連オートファゴゾームがメラノソームの分解に寄与することが証明され、ケラチノサイトでのオートファジーがメラノソームの分解に関与していると考えられる。3)NHEMと NHEKの共培養モデルを確立した、オートファジー抑制剤、促進剤の投与で、メラニン産生量、細胞間メラノソーム転送機構への影響を検討した結果、明らかな影響はみられませんでした。
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