今研究の目的は、Atg7KOマウスの皮膚移植片を用いて皮膚誘導下でのオートファジー反応系因子の変化を観察し、オートファジー反応系から炎症に対する新しい治療薬の可能性を模索することである。 結果はAtg7KOマウス皮膚を移植した皮膚でフィラグリン、ロリクリン、インボルクリンの低下がみられ、また毛髪異常もみられた。さらにリソソーム内タンパク分解酵素であるカテプシンファミリーでも免疫染色を行い、尋常性乾癬においてカテプシンD,L染色の増強が確認された。このことから、オートファジー反応系が皮膚炎症性疾患において関与している可能性が示唆された。
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