恐怖消去トレーニング後の背側海馬と内側前頭前野に対してDNAマイクロアレイ法を実施し、恐怖消去トレーニング後の遺伝子発現量に性差もしくは週齢差のある遺伝子を網羅的に探索した。その結果、1.5倍以上発現量に性差のある遺伝子を306個、週齢差のある遺伝子を208個得た。続いて、これらの遺伝子情報とバイオインフォマティクスを利用し、恐怖消去抵抗性を改善するのに効果的な薬物としてデキサメタゾンを得た。そして、デキサメタゾンの効果を検証し、デキサメタゾンが恐怖消去トレーニング効果を高める可能性があることが示唆された。
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