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2017 年度 研究成果報告書

統合失調症発症予防を目指した簡便かつ非侵襲的なスクリーニングシステムの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 26860927
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 精神神経科学
研究機関島根大学

研究代表者

和氣 玲  島根大学, 人間科学部, 准教授 (60609262)

連携研究者 大西 新  島根大学, 医学部, 特任教授 (00507014)
研究協力者 稲垣 卓司  
長谷川 有紀  
荒木 智子  
土江 景子  
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード統合失調症 / 発症危険状態 / 児童思春期 / バイオピリン / コルチゾール
研究成果の概要

現状の統合失調症の早期リスク診断は構造化面接を主体とした診断であり、科学的根拠に基づいたバイオマーカーの開発が喫緊の課題である。発症危険状態(at risk mental state : ARMS)の児童思春期の症例に対し、「尿中及び唾液中のバイオマーカー」を用いて、酸化ストレス状態を測定した。尿中のストレス マーカーはARMS群で有意に高かった。尿中コルチゾール値、バイオピリン値などの複数の酸化ストレス―カーを用いて統合失調症の前駆期の早期診断についての客観的な指標として、スクリーニングができる可能性が示唆された。

自由記述の分野

統合失調症

研究成果の学術的意義や社会的意義

統合失調症は極めて重篤な精神神経疾患である。未治療期間の長期化は、その治療予後悪化に多大な影響を及ぼすため、早期診断、早期介入がきわめて重要である。しかし、現状の統合失調症の早期リスク診断は構造化面接を主体とした診断であり、科学的根拠に基づいたバイオマーカーの開発が喫緊の課題である。
本研究では、統合失調症ハイリスク児童において、尿中バイオピリンが優位に上昇し、尿中κおよびλFLCが優位に減少しており、この2つの組み合わせがバイオマーカーとなりうることを報告した。この結果から、今後、早期のリスク判定ができる発症予防介入システムを確立し、早期介入から精神病発症予防や治療予後の改善を期待できる。

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公開日: 2019-03-29   更新日: 2020-07-01  

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