研究課題
若手研究(B)
PTSDモデル動物を用い、恐怖記憶の消去障害の形成に関与する脳由来神経栄養因子(BDNF)の役割を検討した。PTSDモデルラットは恐怖記憶の消去障害を呈し、恐怖条件付け後の消去訓練直前におけるBDNF発現が、PFC、海馬ともに減少していた。次にIL mPFC、腹側海馬へのBDNF投与によってのみ、恐怖条件付け24, 48時間後の時点で有意なすくみ行動の短縮を認めた。BDNF投与はPTSDの新たな治療手段となり得る可能性が示唆された。
分子精神医学