研究成果の概要 |
様々な精神疾患の病態にエピジェネティックな遺伝子発現調整異常が示唆されており、microRNAもその一つである。 慢性ストレス負荷したうつ病モデルマウス(CUMSマウス)の脳海馬組織においてmicroRNA-124(miR-124)の発現量低下がみられ、抗うつ薬慢性投与により発現は改善した。またCUMSマウス海馬にmiR-124を過剰発現させておくとうつ様行動は改善した。またmiR-124の標的分子であるHDAC4, HDAC5, GSK3βの発現を抑制することでCUMSマウスのうつ様行動は改善した。 以上から、miR-124およびその標的分子のうつ病への関連が示唆された。
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