研究実績の概要 |
健常者4名の皮膚繊維芽細胞 (GM03440, GM05399, GM05565, GM07522:すべてCoriell Instituteより購入) 及び統合失調症罹患者4名の皮膚繊維芽細胞 (GM01792, GM01835, GM02497, GM02503)にそれぞれBAM因子 (BRN2, ASCL1, MYT1L) を強制発現させ、昨年度改良・報告した方法で健常者・罹患者両群のiN(誘導神経)細胞を誘導・培養した。細胞形態の神経細胞様変化やニューロンマーカーであるMAP2の増加、繊維芽細胞マーカーS100A4の減少が確実に再現される誘導後14日において健常者・罹患者両群のiN細胞のmRNAを回収し、リアルタイムPCR (LightCycler 480 real-time PCR system, Roche) によってmRNA発現レベルを比較した。その結果、統合失調症罹患者由来のiN細胞特異的にmRNA発現レベルが健常者の約2倍に増加している遺伝子を発見した。
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