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2014 年度 実施状況報告書

大うつ病性障害患者の予後改善のためのセカンドライン基準は何か?

研究課題

研究課題/領域番号 26860953
研究機関産業医科大学

研究代表者

阿竹 聖和  産業医科大学, 大学病院, 助教 (80721761)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード精神薬理学 / うつ病 / 抗うつ治療 / 治療反応予測
研究実績の概要

本研究においては、(1)うつ病患者に対する1stラインの薬物治療としてエスシタロプラムによる治療を行い、その治療反応予測因子を探ることを第一評価としており、エスシタロプラムによる治療を8週間行い、治療前と治療後のデータ(背景情報、臨床症状、社会機能、バイオロジカルマーカー、定量脳波など)を比較しようとしている(PRADA 1st)。それに引き続いて、(2)SSRI治療で寛解に至らなかった患者(ハミルトンうつ病評価尺度で7点以下を寛解と定義している)に対して、抗うつ薬の切り替え(Switching)もしくは抗うつ薬の増強療法(augmentation)による治療を行い、その治療反応予測及びその両者の判別因子を探ることを第二評価としており、2ndラインの薬物治療として、1stラインのSSRIによる治療で非寛解であった患者を、別のクラス(SNRI)の抗うつ薬デュロキセチンに切り替える群(switching)と主剤はそのままに非定型抗精神病薬アリピプラゾールを追加する増強療法を行う群(augmentation)の2群に無作為に割り付け、各々8週間の治療での効果の差異について検討することとしている(PRADA 2nd)。
2015年4月23日現在、PRADA 1stに21例のエントリーを得ており、その後非寛解の為にPRADA 2ndまで進んだ者が2名、すなわちPRADA 2ndには2例のエントリーを得ている状況である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2014年4月~2015年3月まで、研究代表者が、症例蓄積困難な部署に異動になっていたことより、当初の想定通りに症例蓄積が進まなかった。

今後の研究の推進方策

2015年4月より、研究代表者が再び精神科臨床の現場に異動となっているので、研究協力者の援助を仰ぎつつ、本年度は昨年度を上回るペースでの症例蓄積に励む。

次年度使用額が生じた理由

現在も目下症例蓄積中であり、測定や解析なども行っていないため。

次年度使用額の使用計画

各種バイオマーカーの測定キットや試薬、統計解析のためのPC、統計解析ソフト、成果発表のための学会参加費等。

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公開日: 2016-06-01  

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