研究課題/領域番号 |
26860957
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研究機関 | 国立研究開発法人放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
伊藤 岳人 国立研究開発法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 博士研究員 (70553238)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ヒスタミンH3受容体 / 作業記憶 / 注意機能 |
研究実績の概要 |
本研究は、健常者を対象とし、脳内ヒスタミンH3受容体(H3R)密度と、認知機能の関係性を解明することである。これまで、健常被験者男性10名を対象として、PET検査、fMRI検査を行った。 H3R密度の測定においては、様々な定量解析法を検証した結果、最適な定量法の確立に至った。この結果は同研究室から論文投稿され受理された。 fMRI検査では、作業記憶と注意機能に関係する脳機能を調べた。PETデータとfMRIデータの解析により、H3Rは作業記憶では前頭葉の機能に重要であることが確認できた。また、注意機能に関してもH3Rは、注意の焦点化に重要であり、視覚領域の活動に関与していることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
上記の通り、本研究はPET検査、fMRI検査ともに順調に進行しており、2015年6月に開催された国際学会で発表することができた。 また、現在論文投稿に向けて準備をしており、最終的な確認をもって2016年5月には投稿する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
論文投稿に向けて準備中であるが、査読者から追加実験の必要性を指摘される可能性があるため、現在被験者数を増やすために、追加実験の準備中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初は早い時期に追加実験を行う予定であったが、他の研究との兼ね合いで本研究の実施が後回しとなってしまった。そのため、計画に遅れが出てしまい、予算の使用が計画より少なくなった。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度は被験者の追加を行う。その遂行に当てる予定である。
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