研究課題/領域番号 |
26860959
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研究機関 | 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
池澤 聰 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 病院, 医長 (30444623)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 精神科リハビリテーション医学 |
研究実績の概要 |
本年度の実施計画は、(1)国際学会への参加:毎年6月第一金曜日に開催される“annual Cognitive Remediation in Psychiatry conference”に参加し、Dr.Wexler、Dr. Surtiを含む各国の専門家と意見交換を行う、(2)導入時の諸検査を施行、(3)VBMトレ―ニングの実践・効果評価、であった。 しかし、本年度に研究代表者が異動し、研究体制の変更が必要であった。さらに、異動時期と重なり、国際学会への参加が出来ず、海外の研究協力者との意見交換が行えなかった。その後、Dr. Surtiとテレビ会議を行うことができ、VBMトレーニングの開始にあたっての助言を得た。 助言を元に、VBMトレーニングを実施する周辺機器の準備を行ったが、VBM刺激提示用モニタの設置に際し、Dr. Surtiらの原法からの変更が必要であった。原法では、応答速度の高いアナログ・ブラウン管モニタを用いていた。しかし、現状ではブラウン管モニタの入手は困難で、本研究では同等の応答速度を有するデジタル・液晶モニタを用意することとなった。したがって、VBMトレーニングを提示するプログラムの修正も併せて行う必要があった。尚、プログラムの修正作業は平成27年4月に完了した。 以上より、当初の研究の目的および研究計画からやや遅れていると判断する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の異動によって、研究体制の変更、ならびに、海外の研究協力者との意見交換などが円滑に進まず、開始が遅れることとなった。また、使用機器の変更に伴い、プログラムの修正が必要であった、ということも影響し、データ集積が進まず、予定より進行が遅れることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、昨年度に行えなかった、①導入時の諸検査を施行②VBMトレ―ニングの実践・効果評価を行い、③結果の解析を目指す。さらには、関連する学会での発表のほか,論文の作成にとりかかる。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた国際会議への出席を取りやめた。さらに、介入試験の開始を予定していたが、当該年度に開始できなかったため、対象者や研究補助者への謝金の支払いが発生しなかった。これらのために、次年度への繰越が必要となった。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度に介入試験を開始し、謝金の支払いなどに当てる予定である。
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