本研究では、動脈硬化病変に発現するThrombospondin-4を標的としたSPECT診断剤“99mTc-HTA”を創製した。99mTc-HTAは動脈硬化モデルマウス血管内病変に集積したが、99mTc-HTAの母体骨格と同様のアイソタイプコントロール抗体を母体骨格にもつ99mTc-HNAも同様に病変部位に集積し、その集積局在はマクロファージ(Mf)浸潤領域と類似した。そこで、Mfの極性化と99mTc-HNAの集積との関連性について評価したところ、99mTc-HNAはM1 Mfに高集積することを見出した。以上より99mTc-HNAは動脈硬化病変内の炎症性マクロファージを描出することを見出した。
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