研究課題/領域番号 |
26860982
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研究機関 | 公益財団法人実験動物中央研究所 |
研究代表者 |
畑 純一 公益財団法人実験動物中央研究所, その他部局等, 研究員 (00568868)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 磁気共鳴画像法 / 拡散強調画像 / 制限拡散 / q-space imaging / 骨格筋 / 筋線維 |
研究実績の概要 |
本研究は磁気共鳴画像法(MRI)を用いて骨格筋線維のタイプを選別する手法を確立することである.骨格筋線維タイプの選別にはq-space imaging法を用い手法確立を目指す.この手法は水分子の変位量解析を行うことで組織の微細構造を計測することが可能となる. この目的を達成するために本年度は,生体組織のマイクロ構造情報を取得することが可能はq-space imaging法の設計を行った.動物実験用7テスラMRI装置に設計開発したパルスシーケンスシステムプログラムの実装を行い,各種条件設定や調整を行った.また,q-space解析を行うためには独自の画像解析用プログラムの開発が必要不可欠である.このため,実装したパルスシーケンスのテストデータを用い,解析プログラムの開発も同時に行った. 本研究では動物を対象とし手法の確立を目的としている.このため,マウス下腿部に対しMRI計測が可能となるような実験台の作成,体位保持用補助具の開発を行った.また,それを用いた動物固定法,麻酔管理法の確立を行った.MRIでは対象にあったコイルの選定が大事である.このため,ボリュームコイル,サーフェスコイル,クライオシステムコイルと比較し最適なコイルをクライオシステムコイルと選定した.MRI計測の後に,切片画像の確認も行うが,非常に多くの手技を伴う.このため,切片を作成するための液体窒素,イソペンタンによる凍結ブロック作成手技,クライオスタットを用いた切片作成手技,染色法手技の習得を行った. 上記のシステム構築,動物手技の習得をもとにテストスキャンを行い.画像データを取得できることを確認した.(JSMRM 2014)今後は対象数を増やし,健常マウスによる本手法の妥当性を確立していく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の研究計画として,大きく分けると①パルスシーケンスプログラミングによるq-space imagingの設計開発,実装,②マウス下腿を対象としたMRI実験系の確立,これらの2項目が主となる. 前者に関しては,設計開発,そして実装と順調に進み,終了している.このため,当初の計画通り達成している. また後者に関しては,計測環境の構築,切片作成に関する手技と予定通り進んでいる. このため,現在までの達成度としてはおおむな順調に進展しているといえる.
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今後の研究の推進方策 |
現状では計画通り順調に進んでいる.このため,当初の計画通り構築したMIR実験環境にてマウスの下腿部骨格筋を対象とし,q-space imaging計測,切片作成を進めていく.複数例の健常マウスデータ取得と解析を次年度は目標としており,得られたデータより妥当性の評価を進めていく.また,健常マウスの進展度に応じモデルマウスへの展開を進めていく.
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度,予定していた器具,薬品等の消耗品が計画していた内容より安価に調達できた.また,学会発表,論文化による英文校閲や投稿費が年度切り代わりによる作業のため執行できなかった.このため,次年度使用額が生じた.
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次年度使用額の使用計画 |
次年度,計画していた物品に加え,MRI装置の消耗物品を購入予定である.また本年度,執行できなかった学会発表,論文化による英文校閲や投稿費として使用する.
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