System ASC、system Nに親和性を示すアミノ酸を探索し、輸送体の寄与を簡便な計算で算出するスクリーニング系を開発し、system NがL-ヒスチジンの輸送に関与することを発見した。 L-ヒスチジンはsystem Nを標的とした腫瘍診断用放射性薬剤の母体化合物として有望であると判断し、L-ヒスチジン誘導体に放射性ヨウ素を標識した化合物の精製を試みた。その結果、高純度の125I-iodo-L-Histidine(125I-IH)の精製に成功した。125I-IHはその大部分がsystem Lによって細胞内に輸送されるものの、腫瘍細胞の種類によっては15%程度の寄与が確認された。
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