間質性肺炎は慢性進行性の疾患であり薬物療法の効果は予測が困難である。今回、2時相FDG-PET画像所見が間質性肺炎の長期予後や治療効果判定に応用できるか検討した。 50症例の特発性肺線維症(IPF)を対象に2時相18F-FDG PET画像での肺病変部のretention index (RI-SUV)値が長期生命予後と呼吸機能の早期悪化に強く関連していることを示した。また、治療適応の間質性肺炎症例に対し治療前後に2時相18F-FDG PETを施行したところ呼吸機能が改善した症例はRI-SUVの改善率が有意に大きく、病勢制御を確認することができた。
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