神経細胞とグリア細胞との間におけるグルタミン酸―グルタミン(Glu-Gln)サイクルの機能異常下における14C標識酢酸の取り込み量の変化について検討を行った。神経細胞又はグリア細胞を破壊する薬剤をラット脳内に直接微量注入しGlu-Glnサイクルを破綻させた結果、14C標識酢酸の取り込み量が低下することが判明した。またGlu-Glnサイクルのうちグリア細胞へのグルタミン酸の取り込み過程をジヒドロカイニン酸の脳内注入で阻害した場合にも14C標識酢酸の取り込みが低下した。これらの研究結果より14C標識酢酸の取り込み量はグリア細胞へのグルタミン酸の取り込み過程の影響を受けている可能性が示唆された。
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