研究課題
本研究は放射線・粒子線治療において、従来は腸管との位置関係のために根治線量を処方することが困難であった膵臓がん等の深部がんの放射線治療に対して、独自に開発した吸収性スペーサーを用いて治療時のみ腫瘍とリスク臓器との距離・空間を創造し、さらに経口投与で還元型CoQ10等の抗酸化物質を投与し、膵臓がん等の放射線治療の際のリスク臓器である腸管の内部・外部からの線量と影響を低減させるハイブリッド腸管防護法を高精度放射線治療に融合させ、難治がんに対する新規治療法の提案を目的としている。申請者のグループと共同研究を行っている名古屋市立大学の津田教授のグループが作成し、日本クレアにて系統維持している遺伝子組み換えラットを用い、当該ラットの腸管にアデノウイルスを注入し、膵臓がんが自家発癌するか否かの検討を行った。また、ラットに埋植する吸収性スペーサーにも改良を加えた。放射線腸管防護剤として使用する還元型CoQ10の評価もマウスを用いて、行った。
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