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2015 年度 実施状況報告書

高分解能拡散強調画像は、子宮体癌診断において造影検査を不要とできるか?

研究課題

研究課題/領域番号 26860999
研究機関神戸大学

研究代表者

上野 嘉子  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50625134)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード子宮体癌 / MRI / 診断 / 拡散強調画像
研究実績の概要

子宮体癌では造影剤を用いたMRI検査が診断に有用と考えられているが、造影検査はアレルギーや腎機能低下といった問題、制限をはらんでおり、それゆえに造影検査と同等あるいはそれ以上の診断能をもった検査法の開発が望まれてきた。本研究は、非造影検査である高分解拡散強調画像(High resolution diffusion weighted imaging: 以下HR-DWI)が従来よりも精度の高い子宮癌の画像診断に寄与するとの仮説のもとに研究を行っている。最終的には子宮体癌の臨床病期診断を中心に、造影検査と同等あるいはそれ以上の診断能をもったHR-DWIの撮像手法を確立し、臨床応用に展開することを目的としている。今年度は通常分解能 (Normal DWI: 以下N-DWI)とHR-DWIから得られたApparent diffusion coefficient (ADC) mapのヒストグラム解析を行い、子宮体癌診断においてHR-DWIを用いたヒストグラム解析がN-DWIよりも有意に高い診断能を有することを示した。以上の研究成果は2015年度欧州放射線学会に採択・発表されており、今後Web掲載される予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

MRI装置のアップグレードや検査室の工事に伴い、初年度にエントリー患者数が当初の予定を下回ったため

今後の研究の推進方策

引き続き産婦人科との連携を図り、今年度も手術可能と考えられる子宮体癌患者に対し、当院に設置されている3テスラ MRIにて高分解拡散強調画像、ダイナミック造影画像を含む画像を撮像する。今年度は術後病理検査結果をreference standardとして、子宮体癌患者における診断能に関して、それぞれの画像の診断能を比較、評価していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究計画が当初の予定より遅れているため、解析および論文作成にかかる費用が次年度持ち越しとなったため。

次年度使用額の使用計画

統計解析、論文校正費等に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Histogram analysis with High-resolution diffusion-weighted imaging for diagnosis of endometrial cancer: A preliminary study2016

    • 著者名/発表者名
      Ueno Y, Maeda T, Tanaka U, Suenaga Y, Kitajima K, Takahashi S, Somiya Y, Kyotani K, Sugimura K
    • 学会等名
      第28回European Radiology Congress
    • 発表場所
      オーストリア
    • 年月日
      2016-03-02 – 2016-03-06
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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