3匹の正常豚の腎臓(6腎)を用いて、以下の動脈塞栓術併用下での凍結療法の検討を行った。①塞栓なし、②リピオドール+ゼラチンスポンジによる動脈塞栓、③無水エタノールによる動脈塞栓を行い、腎実質の凍結療法を施行した。凍結療法中に距離別の温度測定を行い各動脈塞栓術併用下凍結療法における温度変化を検討した。また病理学的な検討も行った。結果、無水エタノール、リピオドール+ゼラチンスポンジ、塞栓なしの順で凍結範囲が広がることが判明した。また、無水エタノールに関しては凍結範囲以外の正常腎実質にも高度な壊死を認めた。
|