kV-CBCTのシミュレーションは測定値と10%以内で一致した.またkV-CBCTは診断用CTに比べ,実効エネルギーが低く,またX線出力が低かった.画質改善ではファントム実験において,均一性,CNRの改善が見られた..一方で,空間分解能はあまり変化しなかった.人体においても,画質改善が見られたものの,同様の処理を別の患者において,適応した場合,逆に画質が低下する症例があった.これは症例により,散乱線成分が大きく変化していることに起因している.よって今後の課題として,より多くの症例を収集し,散乱線計算を行い,多くの患者に適応可能な画像フィルタの開発が必要であることがわかった.
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