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2017 年度 実績報告書

肺スリガラス結節に対する媒体注入下凍結療法の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 26861013
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

三浦 寛司  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20607593)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード肺凍結 / ヒアルロン酸
研究実績の概要

今年度は生体豚を用いてヒアルロン酸注入下肺凍結の動物実験を行なった。昨年度までに凍結針周囲の温度を正確に測定するために作成した熱電対を配置(凍結針から3, 5, 7, 9, 12, 18mmの位置)したアダプターを用いて、データロガーを用いて経時的に温度を測定した。ヒアルロン酸群は、1%ヒアルロン酸を事前に凍結針周囲に注入し、2 freeze (5-5分)の凍結をおこなった。コントロール群として、3 freeze cycles (3-5-5分)の凍結を行なった。Iceballのサイズは、計測した温度分布から概算した。それぞれの温度変化やiceballのサイズを比較した。
コントロール群と比較すると、ヒアルロン酸群では、1回目の凍結から急峻な温度低下がみられた。コントロール群とヒアルロン酸群のiceballのサイズは、1回目ではヒアルロン酸群で8.2 mm、コントロール群で5.9 mmであり、ヒアルロン酸群の方が大きかった。Iceball内の温度分布は、ヒアルロン酸群の1回目のものは、コントロール群での2回目以降のものと同程度であった。ヒアルロン酸注入により肺胞腔の空気を置換することで、1回目の凍結から大きなiceballを得ることができたと考えられた。最終的に得られるiceballのサイズは、ヒアルロン酸群で9.5 mmとコントロール群で10.1 mmと変わらなかったが、ヒアルロン酸群では比較的円形のiceballが得られていた。
この結果により、ヒアルロン酸注入により、最終的なiceballのサイズの拡大は得られないものの、凍結時間を短縮でき、さらに均一なiceballを得ることができることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Evaluation of iceball formation in freezing swine lung with injecting hyaluronic acid.2018

    • 著者名/発表者名
      吉川達也、三浦寛司、田中治、山端康之、山下政矩、猿谷真二、田中匡、廣田達也、山田惠、福永鷹信、高松洋、岡本芳晴、吉松梨香、山上卓士.
    • 学会等名
      第47回日本IVR学会総会
    • 国際学会
  • [学会発表] Evaluation of Thermophysical Properties of Lipiodol in Freezing2018

    • 著者名/発表者名
      T. Yoshikawa, H. Miura, M. Yamashita, Y. Yamahana, T. Tanaka, T. Hirota, K. Kurata, T. Fukunaga, H. Takamatsu
    • 学会等名
      European Congress of Radiology 2018
    • 国際学会
  • [学会発表] Evaluation of Thermophysical Properties of Lipiodol in Freeing2017

    • 著者名/発表者名
      吉川達也 、三浦寛司、寺山耕司、一条祐輔、田中匡、藏田耕作、福永鷹信、Mohammed Shurrab、王海東、高松洋
    • 学会等名
      第76回日本医学放射線学会総会

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公開日: 2018-12-17  

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