リンパ系の画像化技術は,血管系画像に比して大きく遅れをとっている.本研究の目的は,新規MRI造影剤として開発されたGd-DTPA-Ndナノ複合粒子(Gd-DTPA-Nd)を用いた安全で有効なリンパ系の画像化に応用することである.本研究では,in vitroにおいて,既存のMRI造影剤(Gd-DTPA)と比較して,強い造影効果を有することが示された.次に,細胞生存性実験により,Gd-DTPAとの差が無いことが明らかなとなった.現在,ラットを用いてin vivoでのGd-DTPA-Ndの注入によるリンパ系描出能の評価が進行中である.
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