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2014 年度 実施状況報告書

PIポリアミドによる核DNAをターゲットにした新たな放射線増感剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 26861021
研究機関日本大学

研究代表者

石橋 直也  日本大学, 医学部, 助教 (40649331)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード放射線増感剤 / 白金PIポリアミド / ヨード化PIポリアミド
研究実績の概要

既に作成済みであったヨード化PIポリアミド(I-PI)および臭素化PIポリアミド(Br-PI)を1,5,10,50μMまで濃度を調整しヒト膀胱癌(T24)とヒト乳癌細胞(MCF7)などの腫瘍細胞株に投与し24時間後に0,2,6GyのX線照射を行った。照射後48時間後に非投与群とのWST法による比色定量により生細胞数の評価を行ったがこれらのPIポリアミドに明らかな放射線増感効果は確認出来なかった。
Colony formation assayによる生存曲線を検討している。
また1分子中にヨード元素を2個以上持つPIポリアミドの作成を検討している。
また放射線増感効果が確認されている既存の抗がん剤であるシスプラチンをPIポリアミドに結合させる合成を行っている。これによりシスプラチンより腫瘍特異性が高く副作用が少ない新規の放射線治療を実現したい。合成スキームが長いが現在中間化合物まで合成に成功しtrans-白金(II)ジアンミンジクロリドとPIポリアミドの結合中である。
既存のシスプラチンによる放射線増感効果は過去の文献にならいヒト子宮頸癌細胞で確認した。シスプラチンは過去の文献にならい0.01,0.1,0.5,1μMまで濃度を調整し投与し24時間後に0,2,4,6GyのX線照射を行った。非投与群とのWST法による比色定量およびColony formation assayによる生存曲線から我々も0.5μM以上で放射線増感効果を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

X線照射は日本大学医学部医学研究支援部門に設置してある日立X線照射装置 (MBR-1520R-3, Hitachi Medico社)で行っていたが2014年11月に基板が故障し現在まで修理中である。このためX線照射が不可能となっており、既存の抗がん剤であるシスプラチンの照射なしでの抗腫瘍効果の条件検討のみを行っている。

今後の研究の推進方策

日立X線照射装置の基盤修理に時間がかかるため代換機を注文中である。
放射線増感効果が確認されている既存の抗がん剤であるシスプラチンをPIポリアミドに結合させる合成を行っている。これにより既存のシスプラチンより腫瘍特異性が高く副作用が少ない新規の放射線治療を実現したい。
現在合成スキーム内の中間化合物まで合成に成功している。

次年度使用額が生じた理由

予想より試薬が安かったため。

次年度使用額の使用計画

次年度の試薬購入の足しにする。

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公開日: 2016-06-01  

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