本研究は、医療被ばくの中でも特に線量が高いとされるCT検査とその医療被ばく管理システムに対する人々の態度を明らかにし、システムの運用上留意すべき点を検討することを目的とした。まず、一般大学生496名、検診受診者497名に調査参加を依頼し、人々のCT検査と医療被ばく管理システムに対する基本的な態度を知るためにそれぞれに関する尺度を開発した。さらに、収集されたデータを解析し、CT検査と医療被ばく管理システムに対する態度の傾向と態度構造を構造方程式モデリングなどにより明らかにした。その上で、個人差に関する分析を行った結果、年齢差や性差に応じて情報提供の行い方に関して留意すべき点が一部明らかになった。
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