本研究では脳機能局在のマップを複数のPET画像をクラスター分析することで取得する方法を確立させることを目的とし,解析で用いる自動VOI抽出法の精度検証及び本法による線条体における機能局在マップの取得を試みた. 自動VOI抽出方法間での精度の違いは局所によって異なることが判明した.またそのような自動VOIを用いた場合に受容体結合能に最大で23.3%のバイアスが生じることがわかった. 3つの方法で15種類のPET画像をクラスター分析したところ,方法によって得られる分画が異なり,特にGMM法で得られた分画が線条体の解剖学的な分画と類似した.分画と機能との関連についてはさらなる検証が必要である.
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