研究課題
短寿命PET核種である炭素11およびフッ素18を用いた腫瘍細胞浸透オリゴペプチドへの標識反応を試み、以下の結果が得られた。(1)Cys塩酸塩、ヘテロ環を含むアミノ酸塩酸塩を用いた炭素11ホルムアルデヒドによるピクテスペングラー反応を検討した。基質としてCys塩酸塩を用いたところ反応が進行し、[2- 11C]チオプロリンを得ることに成功した。(2)TrpをN末端側に導入した腫瘍細胞浸透オリゴペプチドと炭素11ホルムアルデヒドの反応を手合成で検討し中程度の転換率で得ることに成功した。さらに遠隔合成装置を用いた合成検討を行ったところ、合成時間の平均が35分、合成終了時の収率が4.2 ± 3.2% (n=3)、比放射能が75.7 ± 12.3 GBq/umolであった。(3)キレーターを導入した腫瘍細胞浸透オリゴペプチドを調製し、フッ素18アルミニウム錯体を用いて反応を行い、中程度の転換率で目的物を得ることに成功した。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件)
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