消化管は容易に変形するため、3D画像による手術ナビゲーションが普及していないが、本研究で3Dバーチャル画像を任意に変形できる胃切除シミュレーションを開発し、鏡視下胃切除の手術視野を再現することが可能となった。これを実際の手術映像に重ねて表示する拡張現実ナビゲーションは血管走行の把握に有効で、手術安全の観点から有用なツールと考えられた。 また鏡視下手術の映像に指導者の指示を表示できるアノテーションソフトも開発し、非接触型インタフェースにより手術参加者が直接操作でき、主に若手外科医に対する教育ツールとしての有効性が期待できる。
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