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2014 年度 実施状況報告書

乳癌におけるリン酸化酵素DYRK2の発現制御機構の解明―治療法開発を目指して―

研究課題

研究課題/領域番号 26861056
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

三本 麗  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (70710333)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード乳癌 / リン酸化酵素 / キーノード解析 / 翻訳後修飾
研究実績の概要

本研究では乳癌の新たな治療法の開発を目標に、乳癌の増殖・転移を促し、乳癌幹細胞を制御する因子として新たに同定されたリン酸化酵素、DYRK2の発現制御機構を解明することを目標にかかげている。乳癌検体と正常乳腺の検体でのDYRK2の発現を比較すると、免疫染色によるタンパク質量は乳癌検体で低下しているにも関わらずmRNAは差がなく、翻訳後修飾の影響を受けている可能性が示唆された。CytoLine Solution社の遺伝子カスケード解析では、DYRK2をノックダウンした細胞株で動いているパスウェイを同定しており、乳癌細胞株MCF7にて実際に同定されたカスケードが寄与しているかを検討しキーノード因子とその下流の発現を解析した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度計画である①乳癌のホルマリン固定検体と凍結検体を用い、DYRK2のタンパク質量とmRNA量を比較し、発現制御のレベルを検討する事と②DYRK2の発現量の異なる乳癌細胞株を用いてCytoLine Solution社の遺伝子カスケード解析を行えているため。

今後の研究の推進方策

DYRK2ノックダウン細胞において有効な低分子化合物・薬剤を同定し、異種移植実験にて効果を検討する。

次年度使用額が生じた理由

検体数の変更で乳癌検体の免疫染色にかかる費用が(抗体・染色キット)低くなった為。

次年度使用額の使用計画

翌年度は症例数を増やして染色を行い、使用額の差分を利用する計画である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 化学療法耐性DYRK2低発現乳癌に対するエベロリムスの有効性の検討2015

    • 著者名/発表者名
      三本 麗
    • 学会等名
      第23回日本乳癌学会学術総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2015-07-02 – 2015-07-02

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公開日: 2016-06-01  

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