APJ-apelin系の阻害約でであるF13Aを用いて肝切除後肝再生への影響を検討した。F13A投与により肝重量/体重比は有意に亢進し、肝傷害の指標である血清肝酵素の上昇は有意に低かった。また肝細胞増殖および細胞周期シグナルも亢進していた。その機序としてクッパ-細胞の活性化(TNF-αの上昇)が認められ、IL-6上昇、細胞内シグナルとしてはSTAT3、MAPkinaseの亢進からの肝再生の促進が考えられた。in vitroで肝細胞、クッパ-細胞、星細胞への影響を検討したところクッパー細胞のみ濃度依存性の影響を認めた。また大量肝切除モデルに対し生存率改善(15%→59%)の治療効果を認めた。
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