研究課題
若手研究(B)
当科ではこれまで、癌間質の線維芽細胞でb2-integrin epitopeの一部とされるP4H9が発現することを報告してきた。P4H9を認識する分子(PDM)は線維芽細胞の筋線維芽細胞への分化に関与することを明らかにした。本研究では、大腸癌臨床検体におけるPDMの発現と臨床病理学的因子との関連について検討した。多変量解析にて線維芽細胞のPDMの発現はリンパ節転移、血行性転移と関連を認めた。また、PDMを発現する線維芽細胞の存在する大腸癌では術後生存期間が不良であることを明らかにした。
消化器外科学