大腸癌手術の合併症である縫合不全に対して、リスクが高い場合に予防的措置として一時的人工肛門造設術を行う。本研究はプローベを組織に当てるだけで血流と酸素飽和度を非侵襲的、かつリアルタイムに測定できるO2Cという機械を用いて、腸管吻合部の酸素飽和度と血流の評価を行い、術後の縫合不全との関連を検討することで、一時的人工肛門造設におけるあらたな基準を確立することを目的とした。 しかしO2Cの感度が高く、プローべの当て方によって測定値にぶれが出てしまうこと、腹腔鏡手術が多く開腹手術時よりも測定に難渋したことから、有用なデータを得ることはできなかった。
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