• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

動脈硬化病態形成のメカニズム解明によるプラーク破裂予測因子の新規探索

研究課題

研究課題/領域番号 26861112
研究機関熊本大学

研究代表者

田 哲  熊本大学, 大学院生命科学研究部 (医), 研究員 (80723890)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワード動脈硬化
研究実績の概要

前年度の研究結果において、マウスの解析よりAngptl2の血管における発現誘導の一つとしてNicotinが示唆されたため、本年度は、マウス血管内皮細胞初代培養を樹立し、in vitroにおいてNicotinのAngptl2の発現誘導について検討を行った。その結果、Nicotin投与群においてAngptl2 mRNAの発現の明らかな上昇を認めた。現在、Nicotin によるAngptl2の発現誘導の詳細な分子機構解明について検討中である。また、Angptl2の発現制御機構に関わる分子についてデータベースを検索したところ、Angptl2を標的とするmiRNAの候補を複数見出した。それぞれのmiRNA発現ベクターを用いて培養細胞にtransfectionさせ検討を行ったところ、miR-A, miR-Bに関してAngptl2のタンパク発現低下を認めた。さらにAngptl2結合部位の確認のため、Angtl2-3’UTR(通常配列とmiRNA結合予想部位を欠損させた配列)をLuc cDNAの後に結合させたベクターを作製し、miRNA発現ベクターとともに培養細胞にtransfectionさせルシフェラーゼレポーターアッセイを行った。その結果、miR-A及びmiR-BともにAngptl2-3’UTRに結合することを認め、miR-A及び miR-BのそれぞれがAngptl2の翻訳調節に関与していることが明らかとなった。 また、Angptl2 conditional KOマウスを作製し、Tie2-Creトランスジェニックマウスとの交配を行い、血管内皮特異的Angptl2欠損マウスの樹立を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Angiopoietin-like protein 2 increases renal fibrosis by accelerating transforming growth factor-β signaling in chronic kidney disease.2016

    • 著者名/発表者名
      Morinaga J, Kadomatsu T, Miyata K, Endo M, Terada K, Tian Z, Sugizaki T, Tanigawa H, Zhao J, Zhu S, Sato M, Araki K, Iyama K, Tomita K, Mukoyama M, Tomita K, Kitamura K, Oike Y.
    • 雑誌名

      Kidney Int

      巻: 89(2) ページ: 327-41

    • DOI

      doi: 10.1016/j.kint.2015.12.021.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi